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コーヒーを楽しむ会レポート

# ZEPHYR COFFEE株式会社 , # コーヒーを楽しむ会 , # コーヒー文化 , # サステイナブル , # サステイナブルコーヒー , # 日本コーヒー文化学会

2025.09.22

兵庫県、伊丹市立産業振興センターで日本コーヒー文化学会主催、ZEPHYR COFFEE株式会社、株式会社ヒロコーヒー協力のもと、「コーヒーを楽しむ会」を開催しました。

今回のテーマは「持続可能な一杯への歩み」

私たち消費者が選ぶコーヒーの背景や文化を考えるきっかけになる盛りだくさんの3時間でした。 以下、簡単にレポートさせていただきます。

主催者挨拶

日本コーヒー文化学会常任理事 いなほ書房代表
星田宏司様

第一講座「コーヒー市場の変革 “与えられた一杯”から“自ら選ぶ一杯”へ」

日本コーヒー文化学会常任理事、珈琲見聞録代表
狹間 寛氏

ジャーナリストである狹間氏は日本最古の食品・飲料専門紙でコーヒーや紅茶などの嗜好品を担当され、長年培われた経験をもとに珈琲見聞録を立ち上げ執筆・評論・講演活動を続けておられます。

第一講座では、コーヒー市場の移り変わりを振り返りながら、日本における消費の変化についてお話しいただきました。
かつては喫茶文化が隆盛を極め、その後の衰退を経て、自家焙煎コーヒー店の台頭、スペシャルティコーヒーやコンビニコーヒーなどコーヒーを取り巻く環境は常に進化しています。

抽出においても、大量抽出から、一杯抽出へ。家庭では利便性と品質を両立させたドリップバッグタイプの個包装が人気です。
また、国内のコーヒー消費量は減少傾向にある一方で、質の高いものを“一杯ずつ丁寧に選ぶ”スタイルが定着しつつあり、健康志向やライフスタイルの多様化に伴い、デカフェコーヒーのニーズが増えている点についても触れられました。細分化が進んでいますが「選ぶ」意識を持ち、自分に合った一杯を探す消費者の姿が、今の市場を形作っているとの示唆が印象的でした。

第二講座「生産地からみるサステイナブルコーヒー」

ZEPHYR COFFEE株式会社
代表取締役 橋本 蔵人氏

コーヒー生豆の卸をされている橋本氏は世界各地の産地巡り、日本のコーヒーロースターの想いを伝え、美味しいコーヒーを作るための取り組みを現地の農家さんたちと一緒に行っています。

第二講座では、生産者視点で、持続可能なコーヒー生産とは何か?を踏まえて、産地の現状、取り組み事例をお話しいただきました。

産地の多くは途上国です。寄付などによる一時的な支援は長続きしないため、重要なのは「品質へのこだわりだ」と橋本氏は考えています。品質が高ければ“美味しさ”が評価され、継続的な購入につながり、生産者の安定収入を支えると同時に設備投資やさらなる品質向上を可能にします。これこそが持続可能性を生む仕組み、サステイナブルコーヒーです。

今回ご紹介いただいた産地は多くを手作業で行っていました。
車が通れない山間部で育つコーヒーは、雑草の管理、植木、完熟豆だけを収穫、精製(気温や湿度に合わせて)、乾燥(気温が高すぎる場合は日陰や風通しなどで調整)、どの作業も手間がかかりますが、手間をかける意味、品質を上げる必要性を指導されています。そしてそれを消費者に分かってもらうための認証コーヒーについてもお話しいただきました。生産者やそれにかかわる多くの人たちの関りによりこのような素晴らしいコーヒーが出来上がることを改めて感謝する機会となりました。

第三講座「シンポジウム 持続可能な一杯への歩み」

抽出方法についてや生産者が考える豊かさとは?コーヒーの需要と供給バランスや2050年問題、コーヒーの今後についてなど多種多様なご質問をいただき登壇者に討論していただきました。株式会社ヒロコーヒー代表取締役社長山本光弘からもサステイナブルコーヒーについて、ヒロコーヒーの独自認証HIROCERTが始まるきっかけもお話しいただきました。

生産地の取り組みを示す認証には、有機JAS、バードフレンドリー、レインフォレスト・アライアンスなどさまざまな種類がありますが、多くは高額な費用が必要であり、近年は費用が高額なため認証を外す農園も増えています。

これに対して HIRO CERT(ヒロサート) は余計な費用がかからず、ヒロコーヒーと理解ある生産者の間で直接結ばれる認証です。
消費者に安心を届けると同時に、生産者の負担を抑えながら持続可能なコーヒーの形を示す取り組みなのです。

最後に

今回も多くのお客様にご来場いただきありがとうございました。

コーヒー「一杯」には、数えきれないほどの背景が広がっています。
農園での栽培、収穫、精製、輸送、焙煎、抽出――その一つひとつの過程に、人の手と想いが込められています。だからこそ、私たちがどのようにコーヒーを選び、楽しんでいくのかは、生産地の未来や地球環境にもつながる大切な一歩となります。

一方で、飲料としてのコーヒーは、時代とともに常に新しい文化を生み出してきました。
家庭での一杯、喫茶店やカフェで過ごすひととき、仲間と集まり語らう時間もまた、コーヒーがもたらす文化のかたちなのです。

これからのコーヒーやコーヒー文化に期待を持ちつつ自身の選ぶコーヒーがどのようなコーヒーなのか興味を持っていただけるきっかけになれば幸いです。

それではまた「コーヒーを楽しむ会」でお会いしましょう!

株式会社ヒロコーヒー
CSR委員会 原田理恵