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濾過法のなかでも使い捨ての簡便性と清潔さに特徴があり、広く一般的に使用され定着しています。湯の量や注ぎ方で味を調整しやすく、一人分でも美味しく淹てられる小人数向けの抽出法で、最も素直なコーヒーの味が引き出せます。粗挽きの粉を用いると湯を充分吸収しないうちに濾過してしまい味が薄くなります。
ボナポット(1:07)
ペーパードリップ(1:51)
エスプレッソマシン(1:03)
直火エスプレッソ(1:21)
ネルドリップ(2:05)
パーコレーター(1:31)
サイフォン(2:43)
ターキッシュ・コーヒー(1:19)
ヴェトナム・コーヒー(1:13)
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濾過法のなかでも使い捨ての簡便性と清潔さに特徴があり、広く一般的に使用され定着しています。湯の量や注ぎ方で味を調整しやすく、一人分でも美味しく淹てられる小人数向けの抽出法で、最も素直なコーヒーの味が引き出せます。粗挽きの粉を用いると湯を充分吸収しないうちに濾過してしまい味が薄くなります。
・・・アインシュペンナー
・・・アイリッシュコーヒー
・・・カプチーノ
・・・カフェ・マッキャート
・・・モカチーノ
・・・カフェロワイヤル
・・・ホット・モカ・ジャバ
・・・ロシアン・コーヒー
・・・カフェ・デ・オーヤ
・・・コーヒーゼリー
   

●ペーパードリップ
  オリジナルムービーでもご覧になれます。こちらからどうぞ(1:51)
濾過法のなかでも使い捨ての簡便性と清潔さに特徴があり、広く一般的に使用され定着しています。湯の量や注ぎ方で味を調整しやすく、一人分でも美味しく淹てられる小人数向けの抽出法で、最も素直なコーヒーの味が引き出せます。粗挽きの粉を用いると湯を充分吸収しないうちに濾過してしまい味が薄くなります。また、細挽きの粉を用いるとペーパーが目づまりをおこし抽出オーバーになってしまいますので、中挽きがよいでしょう。ポットは細口のものを使い、充分に蒸らした後3〜4回に分けてゆっくりと抽出します。尚、サーバーを火にかけ、再加熱する際、外側に水滴が付いていると破損の原因になりますので注意してください。粉の量、注湯時の温度、お湯の太さによって味に変化が生じますが、抽出条件さえ一定に保つことができれば、常に美味しいコーヒーを楽しむことができます。

抽出手順
1. ペーパーフィルターの圧着部分のまず側面を折り、続いて底面を側面と反対方向に折り曲げ、強度と安定性を得ます。続いて、ドリッパーに軽く押し付けるようにセットします。
2. コーヒー粉を入れ、ドリッパーをゆすって表面を平らにします。
3. 中心から細い湯をゆっくり注ぎ、全体に染み渡ったら止めます(蒸らし)。この時、湯の量が多いとコーヒーの旨味成分も一緒に流れ落ちてしまいますので、サーバーに数滴落ちる程度にとどめます。
4. 粉の膨らみが頂点に達する直前に1投目を開始します。中心から「の」の字を描くように湯をゆっくりと粉の表面に「置く」ように注ぎます。ポットの先から粉までの位置が高いと、湯がよじれたり、フィルター内での対流に悪影響を及ぼしますので、出来るだけ低い位置から湯を注いでください。また、湯が直接フィルターにかかると、濾過層を通過せずフィルターをつたって湯のままサーバーに落ちてしまいますので、端近くまで円を描いたら、そのまま中心へと戻っていきます。
5. 表面の泡にはコーヒーの「アク(雑味成分)」が含まれていますので、この泡を落とさないように、2投目を開始します。この時、湯面の高さが1投目と同じ位置になるよう注意してください。これを越えると、コーヒーが薄く、水っぽくなります。注湯を進めるにしたがって、泡の色が褐色から白っぽい色に変化していきます。
6. 3投目に抽出を完了します。
準備
ペーパーフィルター
コーヒードリッパー
コーヒーサーバー
コーヒー豆(中挽き)
  1人分10〜12g
湯 1人分150cc

それまでの主流であったネルドリップに対し、「夫にもっと美味しいコーヒーを飲ませたい」とドイツのメリタ・ベンツ夫人が1908年に発明したペーパードリップ。その発明の歴史には夫への愛情が隠されていたわけですね。現在、ドリッパーの種類は多く、角度や抽出穴の数、材質等に違いがあります(メリタ式、カリタ式、円錐式等)。また、ペーパーフィルターにも種類があり、材質、目の大きさによって味に多少影響しますが、大切なのは保管方法です。ペーパーは他の臭いを吸収しやすいため、そのままどこかへしまうのを避け、きれいな空き缶やタッパー等に入れ、密封状態で保管するようにしてください。

●コーヒーメーカー
ペーパードリップの発明をうけて、1944年、スイスで最初の電気ドリップ式フィルター機械が発明され、その後改良、普及してきました。コーヒーメーカーとして定着した近年、レギュラーコーヒーの普及にも大きく貢献しています。使い方は簡単で、コンテナに水を入れ、フィルター内に粉をセットし電源を入れるだけで手軽にコーヒーを楽しむことができ、誰が淹れても平均点の味がだせますので、時間の無いモーニングコーヒー向けの器具だといえます。シンプルにドリップするだけのものから、ミルや浄水機能付き、さらには焙煎器付きのものまでその機能は多様化していますが、連続使用すると機械内の温度が高くなってしまい、設定以上の温度になりコーヒーに悪影響を及ぽしてしまいますので気をつけてください。
コーヒーメーカーにも小型で小人数向けのものから、大型のものまで様々なサイズがあります。御家庭によっては大型のものを購入し、一度に大量のコーヒーを作り置き、時間をかけて何杯も楽しまれるかたもいらっしゃいますが、コーヒーの香りは揮発成分ですので香りがどんどん逃げていってしまい、また、味の点でもかなりの水分が蒸発し煮詰まった状態になってしまいます。コーヒーを美味しく飲むためのコツは、どの器具を使おうと「必要な量を必要な時に淹ててすぐに飲む」この点につきます。

●ネルドリップ   オリジナルムービーでもご覧になれます。こちらからどうぞ(2:05)
ネルの濾し袋に粉を入れ湯を濾過して抽出する方法で、コーヒーの長所を最大限に引き出すことができると言われています。
起毛を外側にし、充分水を切ってシワを伸ばしてから使用しますが、初めて使用する場合は、布に付いている糊分を取り除きコーヒーになじませるため、コーヒー粉とともに10分程煮出してから使用します。布が乾燥すると、付着しているコーヒーの脂肪分が酸化し味に悪影響を及ぼしますので、使用後は水に浸して冷蔵庫で保管しなければなりません。管理の方法が多少面倒ですが、この点さえ守って頂ければコク深い最良のコーヒーを楽しむことができます。ペーパードリップに比べ抽出に多少時間がかかりますので、豆は粗挽きが適当です。

抽出手順
1. ネルフィルターを準備し、起毛を外側にし、充分水を切ってシワを伸ばします。
2. コーヒー粉を入れ、表面を平らにします。
3. 中心から細い湯をゆっくり注ぎ、全体に染み渡ったら止めます(蒸らし)。この時、湯の量が多いとコーヒーの旨味成分も一緒に流れ落ちてしまいますので、サーバーに数滴落ちる程度にとどめます。
4. 粉の膨らみが頂点に達する直前に1投目を開始します。中心から「の」の字を描くように湯をゆっくりと粉の表面に「置く」ように注ぎます。ポットの先から粉までの位置が高いと、湯がよじれたり、フィルター内での対流に悪影響を及ぼしますので、出来るだけ低い位置から湯を注いでください。また、湯が直接フィルターにかかると、濾過層を通過せずフィルターをつたって湯のままサーバーに落ちてしまいますので、端近くまで円を描いたら、そのまま中心へと戻っていきます。
5. 表面の泡にはコーヒーの「アク(雑味成分)」が含まれていますので、この泡を落とさないように、2投目を開始します。この時、湯面の高さが1投目と同じ位置になるよう注意してください。これを越えると、コーヒーが薄く、水っぽくなります。注湯を進めるにしたがって、泡の色が褐色から白っぽい色に変化していきます。
6. 3投を目安に抽出を完了します。泡を落とさないよう、素早くフィルターをはずしてください。
準備
ネルフィルター
コーヒー豆(粗挽き) 1人分10〜12g
湯 1人分150cc

コーヒーの美味しさを最も引き出すことができると言われているネルドリップ。その美味しさの秘密は粉の層の厚みにあります。ペーパードリップに比べて濾過のスピードが遅いいため、蒸らしや抽出をゆっくりと時間をかけて行うことができます。その結果、抽出時間を考慮に入れて雑味成分がでないよう粗挽きにすると、コーヒーの旨みだけを抽出できるのです。味にこだわる上級者向けの抽出器具ではないでしょうか。

●サイフォン  オリジナルムービーでもご覧になれます。こちらからどうぞ(2:43)
真空濾過式と呼ばれる抽出法で、ロートのガラス越しに抽出過程を全て見ることが出来るため、演出性とファッション性に抜群の効果があります。短時間で抽出するため、香り高く軽めの味に仕上がります。フラスコ内の湯が完全に沸騰してからロートを差し込み、竹べらを使って手早く短時間にかきまぜ粉に湯を浸み込ませます。この時、破損防止のため、必ず器具の外側の水滴を拭きとってから作業を行うようにしてください。一定時間後火をはずすと、フィルターを通ってコーヒーが濾過されます。原理としてはドリップ同様、布フィルターを通して濾過されますので、フィルターの手入れをまめに行い、水に浸して冷蔵庫で保管してください。また、湯が沸騰しないうちにロートをセットしてしまうと低温抽出になって充分味がでない点、抽出時間が長過ぎると香りがとんで色も濁ってしまう点注意が必要です。豆は中細挽きが適当です。

抽出手順
1. フラスコに人数分より少し多めの水を入れ、アルコールランプで沸かします。
2. ロートにフィルターをセットし、フックをロートの管に引っ掛けて固定します。この時、隙間が空いているときちんと濾過されませんので、気を付けてください。
3. ロートにコーヒー粉を入れます。
4. 湯が沸騰したら、一旦火からはずしロートを軽くねじるように差し込みます。湯が徐々に上昇し抽出を開始します。
5. 湯が上がりきったら、竹べらでコーヒー粉をほぐすように数回かきまぜます。
6. そのまま30秒程抽出を待って、もう一度かきまぜます。
7. 火をはずし、コーヒーをフラスコ内へ戻します。
準備
サイフォン
コーヒー豆(中細挽き) 
   1人分10〜12g
水 1人分160cc
濾過器
濾過布
アルコールランプ
竹べら

サイフォンはフラスコとロ−ト、アルコールランプを使い、蒸気圧を利用して液を上下に移動させることで抽出する方法ですが、この行程はさながら化学の実験のようでもあります。事実、この器具そのものが研究用の器具の開発の過程で1840年スコットランドの造船技師によって発明され、コーヒー器具として進化していったという偶然の産物なのです。

●エスプレッソ  オリジナルムービーでもご覧になれます。こちらからどうぞ(1:21)
蒸気噴射式と呼ばれる抽出法で、その名が示す(イタリア語で急速)とおり、蒸気の圧力を利用して瞬間的にコーヒーを抽出します。家庭用の直台式(ストーブトップ型)や電気製品、主に業務用の自動式等様々なタイプがあります。直台式は湯を入れる下部ポット、濾過器を兼ねたパイプ付きバスケット、コーヒーを受ける上部ポットから成ります。浅煎りの豆だと抽出が不完全で、味も酸味が強く薄い味に仕上がってしまいますので、主に極深煎りの豆を極細挽きにして使用します。また、多人数用器具に1人分を抽出しようとしても、蒸気圧、粉の厚みとも不十分なので、器具のサイズは人数分に合ったものを使用するのがポイントです。抽出がうまくいくと、小さなクリーム色の泡(クレマ)がコーヒーの表面を覆い、苦みのきいた濃厚な味のコーヒーが出来上がります。ミルクとの相性も抜群で、近年日本でもカフェブームを通じてカプチーノやカフェラテ等エスプレッソドリンクが定着しています。

抽出手順
1. 下部ポットに水を入れます。
2. バスケットに粉を入れ押し固めた後、濾紙を敷き上部ポットを下部ポットに蒸気もれのないようきつく締めます。
3. 火にかけ下部ポットの湯が沸騰すると、パイプを通って上昇し粉の層まで噴き上がり、上部ポットに溜まります。コーヒーの温度が非常に高くなっていますので再加熱の必要は全くありませんが、器具も加熱されて熱くなっていますので取り扱いには充分注意してください。
準備
直台式エスプレッソメーカー
深煎り豆(極細挽き) 
   1人分6〜8g
水 1人分100cc

香ばしい極深煎りコーヒーを使って抽出するエスプレッソコーヒーはまさにコーヒーの”旨味”のみを抽出した贅沢なドリンク。本場イタリアではこのエスプレッソにスプーン山盛り3杯ほども砂糖を入れてかきまぜずに飲むそうです。基本的にはデミタスカップと呼ばれる小さなカップに入れて飲むため、多量の砂糖が溶けずに沈澱します。そこで、コーヒーを一気に飲み干した後残った砂糖をスプーンですくってチョコレートのような甘みを楽しむそうです。また、一般的なエスプレッソは20〜30ccですが、15cc〜20ccをリストレット、35ccをルンゴ、46〜60ccをドッピオと抽出分量によって呼び名を変えていきます。

●パーコレーター  オリジナルムービーでもご覧になれます。こちらからどうぞ(1:31)
循環式の抽出器具で、沸騰した湯が蒸気圧によってパイプを上昇し、粉の入ったバスケットを通って下部のポットヘ落ち、これにより煮沸と濾過を繰り返すことによって抽出します。扱いはとても簡単で仕上がりもスピーディーですが、長時間火にかけたままにしておいたり、強火で煮沸すると味に悪影響を及ぼしてしまいますので、抽出時間を見極めるのが美味しくいれる最大のコツです。常に湯に豆が接していますので、浅煎りの豆を粗挽きにしてアメリカンタイプに仕上げるのが適当でしょう。野外でも手軽に楽しむことができます。

抽出手順
1. ポットに人数分の水を入れ、火にかけます。
2. バスケットにコーヒー粉を入れ、中ぶたをして準備しておきます。
3. 湯が沸騰したら一度火からおろし、バスケットをセットし、ふたを閉めてから再度弱火にかけます。
4. 仕上がりの時間はふたのガラス窓からコーヒーの色を見て判断します。
ヨーロッパで生まれたパーコレーター。その後アメリカに伝わり、西部開拓時代から生活必需品として愛用されてきました。
準備
パーコレーター
浅煎り豆(粗挽き) 
   1人分10〜12g
水 1人分160cc

開拓者達の間でのパーコレ一夕ーの普及と切っても切れない仲なのが、かのアメリカンコーヒーです。東海岸から西へ西へと向かうなか、深煎りコーヒーに比べてアメリカンコーヒーの方が時間と共に起こる品質の劣化がわがりにくかった点、運ぶ際、重さに対する”かさ”が小さく運びやすかった点、成分含有量が多くそれが経済性重視の当時の考え方にあっていた点から、その後もアメリカ全土特に西海岸に広まっていきました。パーコレーターはそんな西部開拓時代の野性味と歴史を味わえる器具なのです。

●ボナポット(別名プランジャーポット、フレンチプレス、メリオール)
  オリジナルムービーでもご覧になれます。こちらからどうぞ(1:07)
圧縮式の抽出器具で元来コーヒー用に開発されたものです。お茶を淹れる時のようにポットの中に粉と熱湯を入れ、一定時間後フィルターの付いたシャフトを押すだけで手軽に抽出でき、粉と湯の量さえ守れば常に一定の味を保つことができます。
シャフトの押し加減である程度は濃さを調整できますが、もともと簿味に仕上がるため、中煎りまたは深煎りの豆を中挽きにします。底にコーヒーのカスが残りますので、抽出を終えたらすぐカップに注ぐようにしましょう。

抽出手順
1. ガラスボールを温めた後、コーヒー粉を入れます。
2. 少量の湯を粉全体にかけ15〜20秒蒸らした後、湯を注ぎ、フタをセットし更に蒸らします。
3. ハンドルを押さえながらシャフトを押し下げてすぐに注ぎます。
準備
ボナポット
中煎りまたは深煎り豆(中挽き) 
   1人分10〜12g
湯 1人分150cc

日本でも一時期紅茶の提供ポットとして一世を風靡したため、紅茶抽出用の器具と思われがちですが、元来、簡易エスプレッソコーヒー用に使用されていたコーヒー器具です。その後衰退の傾向にありましたが、近年のエスプレッソブームにより、本来のコーヒー器具として見直されつつあります。

●イブリック (別名ジャズベ)
トルコ式コーヒー(ターキッシュコーヒー)に使用する柄の長いひしゃく型の器具で、およそ1000年の歴史があります。
アラビア圏からイスラム圏ヘコーヒーが広まる際に発展した抽出法ですので、この器具にはモスクの一部を模した図柄や祈りの文字が刻まれ、宗教的色彩を帯びたつくりのものが多く見られます。抽出は浸漬法と呼ばれる煮だし法で、独特の香りと苦みが特徴のストロングタイプのコーヒーになります。

抽出手順
1. コーヒー粉、水をイブリックに入れ火にかけます。
2. 泡立ってきたら弱火にし、砂糖、お好みで香料を加え、よくかきまぜてから火からおろします。泡が落ち着いたらまた弱火にかけ、これを3回繰り返して火からおろします。
3. 粉ごとカップへ注ぎ、粉が沈澱するのを待ってから上澄みを飲みます。
準備
イブリック
深煎り豆(極細挽き) 
   1人分5〜7g
水 1人分100cc
砂糖 適量
香料 適量

イブリックは現在でも中東および地中海東岸の家庭で見ることのできるコーヒー器具で、コーヒーの歴史を語るうえで欠かすことのできない器具です。人々はゆったりした食事の時間を過ごした後イブリックでコーヒーを淹れ、憩いのひとときを過ごします。飲み終わった後、カップを逆さまにしてソーサーの上に置き、粉の模様を見て運勢を占う習慣があるそうですが、コーヒーが生活に根付いている一例と言えそうですね。

●水出しコーヒー (別名ダッチコーヒー)
インドネシアがオランダ領だった時代にオランダ人が考案した冷水で点滴抽出する方法です。この方法で抽出すると、コーヒーの渋み成分が押さえられ、香り高くなめらかでスッキリとした仕上がりになります。冷蔵庫で2〜3日保存しても味、品質とも変わらず、温めればホットとしても飲むことができます。豆の挽き方は細挽きにすると水が浸透しすぎるためえぐみが出、粗挽きにすると味が薄くなりますので、中挽きにするのが適当です。浅煎り豆は長時間抽出すると味が変化しやすいため、深煎りの豆がむいています。抽出時間が早けれぼ味が薄くなり、逆に時間をかければ濃くなります。

抽出手順
1. ボールに水を入れます。
2. 濾過器にフィルターをセットしコーヒー粉を入れ、表面を平らにします。濾過器を平行に保つようセットします。
3. 点滴コックを開け、コーヒー粉の表面全体に水を染み込ませます。
4. 水が表面にいき渡ったら点滴コックを調節し、3秒に2滴の間隔で水滴を落とし、5〜8時間かけて抽出を完了します。
準備
ウォータードリップメーカー
深煎り豆(中挽き)

かつてオランダの植民地であったインドネシアでは主に苦みの強いロブスタ種が栽培されていました。このロブスタ種を通常のドリップで淹ててしまいますと苦み成分の強いコーヒーに仕上がってしまいます。そこで思いついたのがこの水出しコーヒーだと言われ、別名ダッチコーヒーと呼ばれるのはこのためです。もちろん、現在のような器具はなかったためその土地の自然環境を利用し、木の枝や家の天井からこし袋を吊し、その下に置いた入れ物にコーヒーを溜めておいたようです。もっと手軽な方法は容器に水を溜め、その中に直接挽いた豆を入れ一晩置いておくだけの方法で、明くる朝布で濾せばできあがりです。皆さんも一度試されてはいかがでしょうか。

アインシュペンナー(オーストリア)
「一頭立ての馬車の御者」の意味で19世紀中頃から飲まれ始めました。寒い冬の夜主人を待つ間、ホイップクリームをのせた熱々のコーヒーをグラスに入れ、御者溜まりで飲まれていたものが一般に普及したものです。日本式の「ウインナーコーヒー」ではコーヒーにホイップクリームを浮かべてカップで提供しますが、本場ウィーンではグラスにつくり、水とスプーンを添え、小さなトレイにのせて提供されます。スプーンを使いたっぶりのせられたホイップクリームに粉砂糖をかけてケーキがわりに食べ、最後にコーヒーを飲むそうです。ちなみに、「ウインナーコーヒー」はウィーンで提供される「ウィーン風」コーヒーの総称で、「ウインナーコーヒー」というメニューは存在しませんのでお間違えなく…。
材料
深煎りコーヒー 150cc
ホイップクリーム 大さじ2杯
※粉砂糖をかける場合もあります。

アイリッシュコーヒー(アイルランド)
サンフランシスコのカフェレストランで売り出され世界中に広まったアイリッシュコーヒー。漁から帰った男達が冷え切った体を温めるためにカフェに寄ってこれを飲んでから家路についたといいます。深煎りのコーヒーにたっぷりのホイップクリームを浮かせて、アイリッシュウイスキーを直接注ぐか別添えします。飲み方にきまりはありませんが、混ぜないですするように飲み、半分程飲んだら残りをかき混ぜて飲みほすのが”つう”の飲み方だとか…。
材料
深煎りコーヒー 130cc
ホイップクリーム 大さじ2杯
アイリッシュウイスキー 20cc

カプチーノ(イタリア)
1906年、ミラノで開催された博覧会で初登場したメニューで、スチームドミルク(温めたミルク)とフォームドミルク(泡立てたミルク)をエスプレッソにのせシナモンパウダーをふりかけて作ります。この姿がちょうどカトリックの修道僧がかぶる頭巾(イタリア語でカプッチョ)に似ていたためこの名がついたそうです。その後アメリカに伝わり、果物の皮やチョコレートパウダーをのせて飲まれるようになりました。ホイップクリームをのせるのはアメリカ式ですが、近年アメリカでもミルクで仕上げるイタリア式が主流になっています。
 
材料
-イタリア式-
エスプレッソ 30cc
スチームド&フォームドミルク 120cc
シナモンパウダー 適量
-アメリカ式-
エスプレッソ 100cc
ホイップクリーム 大さじ1杯
シナモンパウダーや果物の皮 適量

カフェ・マッキャート(イタリア)
マッキャートとは「染みの付いた」という意味。エスプレッソにミルクの「染み」が付いたという意味で、逆にスチームドミルクにエスプレッソの「染み」を付けたものはラ・テ・マッキャートと呼ばれます。この他にも、エスプレッソとミルクというふたつの材料からその分量の違いで様々なバリエーションのドリンクが、本場イタリアのバールには存在します。そのこだわりはまさに「国民的ドリンク」の名にふさわしいですね。
材料
エスプレッソ 30cc
スチームドミルク 25cc

モカチーノ(アメリカ)
カフェ・モカ(チョコレートの入ったコーヒー)とカプチーノを合わせた造語で、ニューヨークのカフェから全米に広がりました。アメリカ発ですので、ホイップクリームが主流です。エスプレッソを使ったアレンジコーヒーのニューフェイスで、近年我が国でも頻繁に見られます。
材料
エスプレッソ 90cc
チョコレートシロップ 10cc
ホイップクリーム 大さじ1杯
チョコレートパウダー 適量

カフェロワイヤル(フランス)
説はいろいろありますが、ナポレオンが好んで飲みその後フランス王室用として世界に広まったと言われています。スプーンの上に角砂糖を置き、その上からブランデーを注ぎ燃やします。これは、アルコールをとばしてブランデーシュガーソースを作るためですが、いつまでも燃やしているとせっかくの香りが失われていきますので、良質のブランデーほど早めに火を消すようにするのが美味しく飲むコツです。しばらくしたらそのままスプーンをコーヒーの中に沈め、かき混ぜて飲むのが定番の、ブランデーの燃える炎が最高にロマンチックなアレンジコーヒーです。
 
材料
深煎りコーヒー 130cc
ブランデー(37度以上のもの) 20cc
レモンやオレンジの皮 適量
角砂糖 1個
ロワイヤルスプーン
レシピ
1. あらかじめブランデーを温めておきます。(冷たいと火つきが悪いため)
2. コーヒーをカップに注ぎ、ブランデー10ccとレモンやオレンジの皮をいれます。
3. カップの縁にロワイヤルスプーンをかけ、角砂糖をのせます。
4. 角砂糖にブランデー10ccをかけ、火をつけてブランデーシュガーソースを作ります。
5. かき混ぜてできあがり。

ホット・モカ・ジャバ(インドネシア)
チョコレート好きのオランダ人がインドネシアのジャワ島で飲んだとされるアレンジコーヒー。チョコレート・シロップの代わりにカカオリキュールやココアを入れたり、トッピングにコーンフレークをのせたりする、見た目も味もカジュアルで楽しいドリンクです。
 
材料
深煎りコーヒー 125cc
カカオリキュール 5cc
チョコレート・シロップ 10cc
ホイップクリーム 大さじ2杯
チョコレートパウダー 適量

ロシアン・コーヒー(ロシア)
ロシアン・ティーのコーヒー版。深煎りコーヒーはママレードやストロベリージャムとの相性とも抜群です。ウォッカと合わせると大人のムードたっぷり。真冬の定番ドリンクです。
材料
深煎りコーヒー 125cc
ママレードジャム 小さじ2杯
ウォッカ 20cc
ホイップクリーム 大さじ2杯

カフェ・デ・オーヤ(メキシコ)
メキシコのスタンダードなコーヒーで、オーヤとは素焼きの壺の意。淹れ方はボイリング(煮だし)式で、辛い料理や飲食の後に口直しとして飲まれます。地方によってはシナモンや塩、オレンジの皮等ナチュラルな素材を使ったフレーバーコーヒーに仕上げます。このように、コーヒーと香辛料、果物、酒類は創成期よりきってもきれない仲で、それは世界各地の気候、風土、文化等と密接に関わって変化、定着してきました。皆さんも様々な組み合わせでオリジナルコーヒーを楽しまれてはいかがでしょうか。きっと新鮮な驚きや発見があるはず!ですが…。
 
材料(4人分)
コーヒー粉 12g
水 250cc
砂糖 25g
シナモンスティック 1本
クローブ 適量
オレンジの皮 適量

濾し布
レシピ
1. 鍋に水を入れ、煮立ったら弱火にし、全ての材料を入れ沸騰させないように5分程煮込む。
2. 火から下ろし、更に5分程蒸らす。
3. 濾し布で濾し、再加熱する。

コーヒーゼリー
夏のデザートの定番、コーヒーゼリー。浅煎りや中煎のコーヒーでは苦みが感じられませんので、深煎りのコーヒーやアイスコーヒーを使って作ります。ゼラチンを合わせた後、急速に冷却するのがまろやかな味に仕上げるポイントで、ホイップクリームやアイスクリーム、フルーツ等と盛り付けます。
材料(6人分)
アイスコーヒー 500cc
板ゼラチン 2枚
ホイップクリーム 適量
コーヒーリキュール 5cc
はちみつ 適量
レシピ
1. 板ゼラチンは5分以上水に漬けて、ふやかした状態にしておく。
2. アイスコーヒーを手鍋に入れ、80℃程度まで加熱する。この時、絶対沸騰させないようにする。
3. ふやけたゼラチンの水分を切って手鍋に入れ、氷水で冷却しながら静かにかき混ぜる。但し、20℃以下になると固まってくるので注意する。
4. 冷蔵庫に入れ、約1時間冷やす。
5. 1人分のゼリーをブロック状にカットし、はちみつ、コーヒーリキュール、ホイップクリームをトッピングする。