農園主パウロ・アルメイダ氏
ブラジルセラード地区に広がるボタニカ農園は、セラード地区でも最も標高が高く、昼夜の気温差が大きく、カルデラ湖の湖面からの湿気と豊かな火山岩土壌に恵まれています。
日の光を十分に受けた葉で光合成を活発に行うコーヒーの木にとってここは理想的な育成環境にあるといえます。
カルデラ湖は、数千年前に火山によって生まれた湖で、湖面で海抜1,200mこれを取り巻く外輪山の直径は20kmあります。
この内側の湖面に至る斜面に農園は広がっています。
農園主パウロ氏は、コーヒー生産者としての第三世で、80年代初めに父のセバスチャンと共にパラナ州のコーヒー農園を出て、ミナス州セラードに入植しました。
現在、兄のジャイミが農園を継ぎ、新たにその隣でパウロ氏は農園を経営しています。
兄、共にセラードコーヒーのグループメンバーです。
栽培においては平坦な地形を最大限に生かした積極的な大型機械の導入を行い栽培の合理化が進められています。
コーヒーの木から一斉に開花した花は周囲に甘いジャスミンの様な香りを漂わせ、その後結実するとコーヒーチェリーと呼ばれる実を枝いっぱいに実らせ、色鮮やかに熟していきます。
チェリーの収穫は手摘みと機械の併用で行われ、どちらも木や果肉を傷つけないよう慎重な作業が要求されます。
カセールの大規模農場では、収穫日・エリアごとに分けられ混ぜられることなくコンピューター管理されています。
乾燥手法においては「ウインドドライ」高床式という乾燥手法を積極的に取り入れいます。
費用の問題からブラジルでの普及率0.01%以下というこの方式を採用し、風通しが良くなり低温でムラのない乾燥を可能にしています。
品質検査は一般的にブラジルでは豆の品質検査は欠点の有無を判断するネガティブテストが主流です。
しかし、カセールで作られるコーヒーはそれにくわえてファインカップであることなど味覚の部分に関しても厳重なテストが実施されています。
また各国のバイヤーを招いたカップセッション(品評会)も盛んに行われています。
検査後、豆には原産地と品質保証書が発行されます。
この様な品質保証の制度はブラジル国内では初めてのものです。
こうした生産者の思いをのせて完成したコーヒーはブラジルから日本へと長い旅路を終え消費者の元へと届きます。
ボタニカ農園産 コーヒー豆
ブラジル・シャパドン 518円/100g
シャパドン・ド・フェロー「鉄の台地」の名前が意味する通り火山岩地質によるミネラル分を多く含んだ豊かな土壌で、理想的な条件の中、栽培された、セラード地区でもトップクラスの品質を誇るカップです。 チョコレートやキャラメルテイストのような甘いフレーバーキャラクターがはっきりしているスペシャルティコーヒーです。
国 名
ブラジル
生産者
パウロ・アルメイダ
農園名
ボタニカ
標 高
1232m
品種名
カツアイアマレーロ・ムンドノーボ・トゥピー
精製方法
エコウォッシュ
乾燥方法
天日・機械
輸送・保管
リーファコンテナ・定温倉庫
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コロンビア・サンタンデール州サンギル地区にあるメサデロスサントス農園は周りが谷に囲まれた山岳部にあります。
メサデロスサントスとは現地語で「聖なる机」という意味です。
切り立った峡谷の中に台地状に広がる特殊なこの地区の形状を表しています。
平均気温は昼30度(11-16時)、夜8度(17-10時)と大きな温度差があり、これらは良質なコーヒーの栽培に適しています。(夜冷現象)
その結果、香りが良く良質な酸味を持つコーヒーの生産が可能になります。
農園主Alfonso Robelo氏
USDA オーガニック、バードフレンドリー(BIRD FRIENDLY)、JAS(2004年8月認証)の認証を受けている優良農園で、コロンビア国内で森林保護、良質のコーヒーの栽培等の面から「理想の農園」として評価を受けています。
バードフレンドリーの認証を受けている同農園は鳥たちの楽園です。
また、大統領訪問時には、コロンビア国内のSpeciality Coffeeの模範農園として評価されました。
農園主のオズワルド氏は、SCAA(アメリカスペシャルティー協会)主催の展示会でも、スペシャルティーコーヒーを作るための営農方法等に関してのスピーチを行う程の知識を持ち合わせています。
メサデサントス農園産 コーヒー豆
コロンビア・メサデサントス
森林農法を促進し温暖化ガスを相殺するカーボンオフセットを実施する環境先進農園のカップはブラウンシュガーや蜂蜜のように甘いアロマ、フレーバー。酸は口当たりが優しくリンゴのような風味で調和のとれたマイルドカップ。
国 名
コロンビア
生産者
オズワルド・アセベト
農園名
メサデ・ロス・サントス農園
標 高
1,650m
品種名
ブルボン種
精製方法
ウォッシュド
乾燥方法
天日乾燥
輸送・保管
リーファコンテナ・定温倉庫
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VIDEO
首都SanJoseから南東に1.5時間の場所に位置する、カルタゴ州トリアルバ アキアレス地区にある農園です。
セントラルバレーエリアとなります。
1920年よりコーヒー生産が開始された農地を、現オーナーで農園管理者であるAlfonso Robelo氏が知人と共同出資の形で1971年に購入しました。
標高は900〜1,400mと、トリアルバ火山の裾野にコーヒー生産地が広がります。
総面積924haのうち、コーヒー栽培は660ha分です。
年間約1,000トン程度の安定生産量があります。
生産量の90%はメインストリームとしてコンテナ単位で販売されます。
日本向けには、標高1,200m以上の区画でとれる原料のみでロットを構成し、伝統的なフルウォッシュ製法となります。
この農園の最大の特徴は、なんと言っても規模です。
単一農園としてはコスタリカ最大です。
農園主Alfonso Robelo氏
アキアレスとは、「島」という意味です。
農園内には4つの湧き水と31の水路があり、空から見ると川が土地を分断しており、「島」のように見えるため、このような名前がつけられました。
豊富な湧き水はコーヒーの木々に潤沢な灌漑水を提供しています。
収穫期には最大1,500名のスタッフが動員され、総収穫数量は15,000袋を誇ります。
コーヒーの精選工程で発生する汚水や生活廃水もきちんと浄化され還元されています。
園内の105haは熱帯雨林に覆われており、2003/2004年産からRA認証を取得し、2012年にはコスタリカとして初のRainforest Alliance Climate Module(Friendly)認証を取得しました。
アキアレス農園は、公的資金をうまく取り入れて地域コミュニティに還元しており、農園経営の一つのモデルケースとして成功しています。
土地は農園が提供、学校、幼稚園、住居、病院等の建物は保険省や大統領名での寄付等で成り立っています。
住民は農園で働く人間に限らず、そこで働くかどうかは自主性に任されています。
学校や幼稚園の運営費は住民の寄付を柱としています。
特に農園で働く人たちにとっては、近くに子供を預けられるが故、安心して働ける仕組みとなっています。
地域内には426軒の住居、1,500人の住民が暮らしています。
そのうち95%は自分たちの持家で、土地はアキアレス農園の寄付によるものです。
農園公式サイトはこちらから
アキアレス農園産 コーヒー豆
コスタリカ・アキアレス
森林農法を促進し温暖化ガスを相殺するカーボンオフセットを実施する環境先進農園のカップはブラウンシュガーや蜂蜜のように甘いアロマ、フレーバー。酸は口当たりが優しくリンゴのような風味で調和のとれたマイルドカップ。
国 名
コスタリカ
生産者
アルフォンソ・ロベロ
農園名
アキアレス農園
標 高
850〜1,300m
品種名
カツーラ・カツアイ、カチモール種
精製方法
ウォッシュド
乾燥方法
天日乾燥
輸送・保管
リーファコンテナ・定温倉庫
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