株式会社ヒロコーヒー採用情報

株式会社ヒロコーヒー外食アワード2015受賞

 株式会社ヒロコーヒー
原田 理恵

株式会社ヒロコーヒーと日本コーヒー文化学会の共同開催で、JICA(国際協力機構)さんの協力を得て、平成25年10月8日(火)に大阪市北区にある阪急うめだ本店9階のうめだホールで、「大阪でコーヒーを楽しむ会」を行いました。その内容をレポートします!

※ムービーは音が出ます。

今回は275名のお客様をお招きし、タイトルを「生産者からお客様へ。コーヒーのお話。」〜From Seed to Cup〜としました。JICAさんがコーヒーの生産地の方々を国内に招いて行う「コーヒー生産者輸出競争力強化」プログラム参加の方々の協力を得て開催するこのイベントも今回で3回目。9カ国13名のメンバーは、生産者組合、政府関係者、コーヒー協会、生産現場など様々な立場の方々です。そんな皆さんが日本の消費者と直接触れ合える場。それがこの「大阪でコーヒーを楽しむ会」なんです!

■第一講座  「たねからカップまで。コーヒーの旅の物語。」 
株式会社ヒロコーヒー 代表取締役 山本光弘

今回のテーマのサブタイトルは「From Seed to Cup」。コーヒーを「どこで」「だれが」「どのように」生産しているのか、そしてどのように流通し、加工され、1杯のコーヒーとなってお客様の元に届けられるのか。このストーリーをヒロコーヒー代表の山本がご紹介しました。コーヒー苗や結実した写真など、改めてコーヒーが植物であり、農産物であることを写真でご覧頂き、精選や選別、輸送の過程を経て流通している様子を皆さん興味深々のご様子で見られていたのが印象的でした。

■第二講座 「生産者からお客様へ。コーヒーのお話。」
イエメン、ルワンダ、ニカラグアプレゼンテーション
皆さんのプレゼンテーションには、あらかじめコーヒーの生産地域の様子はもちろん、精製方法・乾燥方法・カッピングプロファイル・品質向上策・環境、労働者に対しての配慮・認証マークの有無・コーヒー生産に対する想いを盛り込んで頂くようお願いしていました。また、出来れば各国の伝統的な衣装を着て頂きたいということも。第一講座ではコーヒーの生産に対する総論を説明致しましたが、各国プレゼンでは各論部分を披露頂きました。各国のプレゼンとも個性的で、生産に関わるそれぞれの国の歴史や背景がとてもよく分かる内容で、拍手や笑い、どよめきがおこるなどお客様方も楽しんでおられる様子でした。

<イエメン> HAGGAM Ahmed Sulaiman Aliさん

まずは大阪梅田からGoogle Earthで飛び立った後、切り立った山岳地帯の谷間に広がる家々の写真を見ただけで皆さんの歓声があがりました。こちらでは500万本の珈琲の木(アラビカ種)を2000名の農民が育て、100%天日乾燥で精選されています。大きさは小粒ですが、80点以上のカップスコアのコーヒーが生み出されますが、実際この後の試飲会において、最も皆さんの評価が高かった国のひとつでした。

<ルワンダ> ERIC RUKWAYAさん
今後の活躍に世界が注目、期待するルワンダコーヒー。エリックさんはルワンダ政府関係者で、農業輸出振興局製品開発研究官。主にマーケティングを担当されています。ここではルワンダコーヒーの全体像をご紹介頂きました。1904年からコーヒー生産が始まったこと。100%小農家が生産していること。スペシャルティコーヒーの生産に非常に適した土壌、環境であること。その環境が非常に複雑でユニークなコーヒーの味を醸し出していること。また、小農家が中心になっているとはいえ、集められたコーヒーはきちんと管理され、現在全体の33%であるスペシャルティコーヒーのシェアを2020年には100%にする目標があるなど、将来に対してのヴィジョンもはっきりと打ち出していることが分かりました。

<ニカラグア> MUNGUIA VANEGAS Juan Carlosさん、PERALTA SALOMON Julioさん

ニカラグアからはお二人のプレゼンテーション。お二人ともニカラグアの民間企業にお勤めで、マーケティングや貿易交渉などのご担当者ということもあり、各々の農園を詳しくご紹介頂きました。ニカラグアは中米の国。中米の他国同様、シェイドグロウンコーヒーを通じた環境に配慮された生産が行われており、認証取得や社会的責任についての説明にも時間を割いていらっしゃいました。
■コーヒーブレイクタイム
本会のメインイベント、コーヒーブレイクタイムです!8か国のコーヒー(ホンジュラス、イエメン、ニカラグア、東ティモール、パプアニューギニア、ハイチ、ウガンダ、ルワンダ)をロビーに用意し、生産者のみなさんとお客様に直接触れ合って頂きました。やはり生産者の方は消費者がご自分たちのコーヒーを召し上がられているところを見るのが喜びなのですね。言葉がつうじなくても、身振り手振りで熱心に説明されている姿がとても印象的でした。
■第三講座 「さぁ、コーヒーについて語ろう!」 シンポジウム

シンポジウム冒頭に、株式会社セラード珈琲の山口カルロス彰男社長に、ボタニカ農園のシャパドンコーヒーとヒロコーヒーのこれまでのお付き合いについて、ご紹介頂きました。ボタニカ農園はヒロコーヒーが取扱うコーヒーの中でも「顔が見えるコーヒー」として約10年前よりお付き合いを始めた第一号の特別な農園。プレゼンテーションの最後には、農園主であるパウロ・アルメイダさんより頂いたお手紙まで披露頂き、感無量でした。

シンポジウムでは、生産者のみなさんと消費者のみなさんの質問にお互いが答えていきました。

事前に生産者のみなさんから頂いた下記の質問に、生産者の気持ちが表れていると思いますので、ご紹介します。みなさん、消費者の方々のことを知りたがっているんです。

Q:どんなときにコーヒーを飲みますか?コーヒーを飲む際、何か特別な理由はありますか?
Q:あなた(消費者)にとって、コーヒーの品質を判断する基準は何ですか?
  どんなコーヒーが良いコーヒーだと思いますか?
Q:コーヒー生産国のコーヒー生産者へ、消費者の立場からどのような支援の可能性が考えられますか?
Q:あなたが飲んでいるコーヒーの生産国、発祥地について、ご存知ですか?
Q:どの国・地域のコーヒーが好きですか?/よく飲みますか?
Q:一日/一週間に何杯のコーヒーを飲みますか?いつ飲みますか?
  (例:朝、昼、夜、時間帯、食前中後など)
Q:コーヒー農園のツアーがあれば、参加してみたいと思いますか?
Q:コーヒー(コーヒーを飲むこと)に何を求めますか?

■最後に
「サステイナブルコーヒー」というと、言葉の難しさから何か特別でハードルが高そうなイメージがありますが、このようなイベントを通じて生産者の方々の想いに触れていくと、「美味しいコーヒー」を私たちが飲み続けられるためにも、どこにも負担が偏らず、互いを思いやった生産、物流、加工、販売をしていくコーヒーだということだと分かります。
そのためにもお互いがお互いのことを理解し、まさに「顔が見える」関係であることが一番の近道ではないかと思うのです。コーヒーがお米のように農作物であること、大量生産にこだわらず、農薬も可能な限り使わず、小規模単位でも丁寧に作っているコーヒーもある事、そしてなにより自然とともに生きている人が作っていること、地球の恩恵を受けて出来上がる薫り高いコーヒーがどのように作られ、お客様の手元に届くのか、ヒロコーヒーは今後も伝え続けていきます!
最後に、このイベントに関わって頂いた全ての関係者の方々に感謝し、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。有難うございました!